iOS 17ではiCloudキーチェーンのパスワードを友人や家族と共有できるようになりました

Apple はここ数年、サイトごとに推測しにくい個別のパスワードを使用することを奨励するためにパスワード管理を改善してきましたが、最新の改善ではパスワードの共有が追加されました。

iOS 17 では、ファミリー パスワードは、パスワードとパスキーを友人や家族と共有できるように設計されています。 設定アプリのパスワードセクションを使用して、パスワードを共有するグループを作成できます。

セットアップ プロセスを使用すると、情報を共有する信頼できる連絡先を選択できます。 グループ内の各ユーザーは、他のユーザーと共有するパスワードとパスキーを選択できます。 たとえば、銀行のパスワードを共有しなくても、ストリーミング サービスやオンライン料金支払いサイトのパスワードを共有できます。

グループの作成後に共有する特定のパスワードを選択し、グループ内のユーザーが自分のパスワードをアップロードできます。 各参加者はパスワードを編集および追加でき、変更はグループ全体で同期されます。 複数のグループを作成するオプションがあるため、配偶者と子供を含むグループを作成し、その後、配偶者のみ、またはルームメイトと友人のグループを含む別のグループを作成することができます。

グループを作成した人は自由に人を追加・削除でき、グループ全体を削除することも可能です。 グループにユーザーを追加するには、そのユーザーが連絡先リストに含まれている必要があり、また全員が「iOS 17」アップデートを実行している必要があります。

通常のパスワードと同様、共有パスワードは iCloud キーチェーンに保存され、エンドツーエンドで暗号化されます。 Apple のデバイス認証済みパスワードの代替手段であるパスキーも共有できます。

マルチユーザー パスワード共有の追加により、Apple の無料組み込みパスワード機能が 1Password や LastPass などのサードパーティ アプリに近づきました。これまでは、Apple デバイス ユーザー間でパスワードを共有する簡単で無料かつ安全な方法がありませんでした。